Fさん(58歳)は、ラウンド中に右肩を痛めました。

16番ホールのティーショット時、
トップの瞬間に右肩に痛みが走ったそうです。

すぐに整形外科を受診し、レントゲンの結果「骨には異常がない」
とのことで、湿布と痛み止めを処方されました。

首を反らすと右肩から腕に痺れを感じるのと、
つり革などにつかまり力が入ると右肩に痛みが出ます。
また、4年前に頚椎ヘルニアの経験があるそうです。

今回のFさんの場合は、テークバックでの
捻りを意識しすぎていたことに原因がありました。

姿勢が悪く余計に右に回りにくい身体を捻ったことで、
首と肩の付け根の筋肉を過緊張させ、
その緊張で以前にあった頚椎の圧迫を再現させたものと思われました。

そんなFさんには、施術に加え次のストレッチと体操をやっていただきました。

①首を反らさないように枕などを入れて仰向けに寝ます。(反らすと痺れが再発します)
右肩甲骨の間にテニスボールを入れ、肩甲骨の上から胃の後ろ付近までの筋肉を圧迫します。
脱力して1箇所15秒ほど行います。
右腕の痺れと首への痛みが出るようであれば、枕を高いものにします。
それでも出るようであれば中止します。
32-1

②右腕で頭を抱え右前に倒し左の首の筋肉を30秒ストレッチします。
32-2

③立った姿勢で両腕を上にし、右手で左手をつかみます。
右に身体を倒しながら左腕も少し引っ張り、左脇と腰を30秒ストレッチします。
32-3

④写真のように右腕を壁につけ、右胸が開くように脱力しながら30秒ストレッチします。
32-4

Fさんは1週間で症状が2割程度になりました。
痺れがある場合はヘルニアの再発が疑われます。
今回は整形外科での受診後に施術を行いました。
しかし、痛みやしびれが強くなるようであれば、再度MRIなどの検査が必要になります。

※痛みや違和感が強くなる場合は、すぐに中止してください。